【劇場 又吉直樹】下北沢のララランド【感想】

又吉直樹の劇場、これは下北沢のララランドや…!

映画ララランドは駆け出しの女優と駆け出しのミュージシャンが出会い恋に落ちるが、キャリアを追い求めていく上での理想と現実のギャップに悩まされ、すれ違っていくドラマでした。

劇場では世間に認められない演劇の脚本家である永くんとその彼女の話。

叶えられなかった理想への哀愁で終わる点が濃淡さは違えど似ています。

劇場はもっとキリキリとした痛みと孤独を感じさせられましたが。 


一番会いたい人に会いに行く…山崎賢人『劇場』本予告

同じ年の先鋭の脚本家の実力への嫉妬に苦しみ、書けども世間に認められない苦しさと生活していく上での矛盾を抱えて、彼女との関係を省みずじわじわと傷つけてしまう…

 

多くの人は理想と現実は違うことを自らに納得させ、両立させているのでしょう。

その平衡状態がどの程度どちらかに偏ってるのは人によりますが。

 

演劇でできることはすべてで、現実でもできる。

それは事実。

でも全てのシナリオをひとつの演劇で叶えることはできない。

一つのシナリオを選んだら別のシナリオはも手放さなきゃいけない。

たとえ孤独になっても世の中に認められなくても、尖ったナイフのような理想を追い求めたければ、他人との心温まる生活で安住することと共存はできない。

 

何かを選ぶことは何かを失うことと同義。

全部のいいとこどり、人生は自分の理想通りにはいくほど甘くない。

 

時々夢を見てます。

もしあの時子供を産まなければ、あの時結婚しなければ、子供が障害を持たず健常に産まれてきたならば…

自分が選択しなかった選択できなかったシナリオを想像し、勝手なハッピーエンドを創り上げて眠りにつくこともあります。

 

でも自分が選んだシナリオで生きてくしかないです。

選ぶしかなかった道でも、まだ終わってないのだから、自分の人生をかけて演じなければいけない。

例え道化者として笑われても。

 

そんなことを読みながら考えました。

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このナレーターさんの声が、二日酔いで寝起きの又吉さん感が凄い。

読んだ後映画の予告編を見ると、本とのギャップに驚きましたw

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